12 月 04
書評「着物トレーダーを卒業せよ FX為替の真実」
着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実
著者 陳 満咲杜 青月社
評価 ☆☆☆☆☆
副題の着物トレーダーとは海外のトレーダーが日本人個人“投資家”を揶揄して呼んでいる名称だそうです。
著者によれば多くの日本人“投資家”はFXの本質を分からずに、軽い気持ちで相場に対しており、間違った「常識」でトレードしているといいます。
円安がずっと続くと信じていた人、スワップ金利で儲けられると信じ、ひどい含み損を放置して塩漬けにしている人や、各種経済指標を元に行動している人、リスク管理をしない人、等々。
著者は、FXは投資ではなく投機であると喝破しています。投資は新たな富を生み出すのに対して、投機はあくまで一定のパイを奪い合う行為であると。つまりは市場参加者の損得の合計はいつもゼロの、ゼロサムゲームであることを踏まえておかないと、FXで残り続けることはできません。
「本質を間違うと、いくら戦略・戦術が優れていても勝てない。よって投資と投機の違いは実践上、極めて重要である。」
私もかねてからFXは投機であると考えていましたが、そう書いている人は陳氏が初めてです。
また著者は、ファンダメンタルズは相場の最終決定要因にはならず、全く気にする必要はない。テクニカル分析こそが取引において重要だといいます。
その他にも「素人ほど相場についていけばいい」「買いと売りの両方を巧みに利用して、相場に連続して勝つ人などいない」など、数々の傾聴すべき論を展開しています。
そして実戦的なテクニカル指標の利用の仕方、有用なストラテジー(戦略)、などなど読みどころ満載です。
11 月 16
一目均衡表
一目均衡表は日本人によって考案された分析ツールです。
ロウソク足、基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンと要素が多いので、覚えることが多い。ポピュラーな分析ツールですが、使いこなせる人は少ないそうです。
いままで勉強したことに基づいてポイントを拾います。
1.相場と転換線
相場(ロウソク足)が転換線より上で上昇しているとき:転換線が相場の下落を押しとどめるサポートラインとなる。
相場が転換線より下で推移しているとき:転換線をレジスタンスラインとして見ることができる。
相場が転換線を突き抜ける:その方向へのトレンドが発生したことを示唆する。
2.「雲」
2つの先行スパンで囲まれた領域を「雲」と呼びます。
相場が雲の上(または下)にある:雲にはね返される傾向がある。
雲の厚みは抵抗の強さを示す。
相場が雲の中に突入:トレンドの転換がおこる可能性が高い。
相場が雲を突き抜ける:強いトレンドの発生を示唆する。
3.基準線
基準線は相場の中期的なトレンドを示唆する。
相場が基準線を突き抜ける:突き抜けた方向のトレンドが起きていることを示唆する。
転換線が基準線を上に抜ける:買いトレンドが強まっている。
転換線が基準線を下に抜ける:売りトレンドが強まっている。
まだまだあって、奥が深い分析ツールです。奥歯にものが挟まったような表現になったのは、一目均衡表の核は「時間」だそうで、単純に「こうなったら買い」等とは言えないからです。
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